ハロートレーニングとは|障害のある方が使える3つの職業訓練と申込手順を精神保健福祉士が解説

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ハロートレーニングとは、国が実施している公的職業訓練の愛称です。ハローワークを窓口にして、仕事に必要なスキルを学べます。

精神保健福祉士として相談を受けていると、「働きたいけれど、まずスキルを身につけたい」という声をよく聞きます。この記事では、障害のある方がどのように活用できるかを整理します。

この記事で分かること

  • ハロートレーニングの仕組みと、障害のある方が使える3つの訓練
  • 受講料・申込の流れ・必要な準備
  • 就労継続支援B型や就労移行支援との使い分け

結論:ハロートレーニングは就職に向けた学び直しの選択肢の一つ

ハロートレーニングは、一般就労を目指す方が技術や知識を学ぶ制度です。障害のある方向けの訓練も用意されています。

ただし、体調や生活リズムによっては、先に福祉サービスで土台を整えたほうが安心な方もいます。ご自身の状況に合わせて、相談しながら選ぶことが大切です。

ハロートレーニングとは?公共職業訓練と求職者支援訓練の違い

ハロートレーニングは、主に「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2つで知られています。どちらもハローワークで相談・申込ができます。

種類 主な対象 特徴
公共職業訓練 雇用保険を受給している方など 都道府県などが実施。訓練期間は内容により異なる
求職者支援訓練 雇用保険を受給できない求職者の方など 民間の教育機関が実施。就職支援も受けられる
障害者向けの訓練 障害のある求職者の方 障害者職業能力開発校や委託訓練などがある

対象となる条件や訓練の内容は、地域や年度によって変わります。詳しくはお住まいの地域のハローワークでご確認ください。

障害のある方が使えるハロートレーニングの3つの種類

障害者職業能力開発校で学ぶ訓練

障害のある方を対象にした公共の訓練施設です。事務や情報処理、製造系などの科目が用意されています。訓練期間は科目により異なります。

一般の訓練校での障害者向け訓練

一般の職業訓練の中に、障害のある方向けの枠や、配慮を受けやすいコースが設けられている場合があります。開講状況は地域で違います。

民間の教育機関などへ委託して行う訓練

地域の民間の教育機関などで実施される訓練です。短い期間で学べるコースもあり、生活リズムを整えながら通いやすい場合があります。

ハロートレーニングの受講料はいくら?費用の考え方

公共職業訓練や求職者支援訓練は、受講料そのものは無料とされています。ただし、テキスト代や交通費などは自己負担になることがあります。

条件を満たすと、受講中の給付金を受けられる場合もあります。対象となるかどうかは、ハローワークの窓口で確認してください。

ハロートレーニングの申込はどう進める?5ステップの流れ

  1. ハローワークの専門援助窓口で、就職の希望や体調について相談する
  2. 訓練コースの一覧から、希望に合う科目を選ぶ
  3. 受講申込書を提出する
  4. 選考(面接や筆記など)を受ける
  5. 結果を受けて受講を開始し、修了前から就職支援を受ける

障害者手帳の有無や、主治医の意見書が必要になるかどうかは、訓練によって異なります。事前に窓口で確認しておくと安心です。

障害者職業センターでの職業評価が役立つ場合もあります。詳しくは障害者職業センターの支援内容も参考にしてください。

ハロートレーニングと就労移行支援・B型の違いは?

項目 ハロートレーニング 就労移行支援 就労継続支援B型
位置づけ 公的な職業訓練 障害福祉サービス 障害福祉サービス
主な目的 職業スキルの習得 一般就労への準備 働く練習と収入の機会
申込先 ハローワーク 市区町村(受給者証) 市区町村(受給者証)

就職を目指す点では、就労移行支援と似ています。ただし、制度の枠組みが異なります。

体調が安定しない方は、まず就労継続支援B型で通う習慣をつくる方法もあります。B型と移行支援の違いも併せてご覧ください。

ハロートレーニングを検討する前に整理したい3つのポイント

まず、どんな仕事に就きたいかを考えます。事務、軽作業、パソコンなど、希望が決まると訓練科目を選びやすくなります。

次に、今の体調で週に何日通えるかを確認します。通院や服薬の状況も、主治医と話し合っておきましょう。

最後に、訓練後の働き方をイメージします。一般就労だけでなく、障害者雇用や福祉サービスを経由する道もあります。

ハロートレーニングのデメリットと注意点は?

  • 訓練中は通所や課題が続くため、体調管理が必要になる
  • 開講時期や定員が決まっており、希望のコースがすぐに受けられない場合がある
  • 訓練を修了しても、就職が保証されるわけではない

無理のないペースを大切にしましょう。不安な場合は、主治医や相談支援専門員にも相談してください。

よくある質問

Q. ハロートレーニングは障害者手帳がなくても受けられますか?

A. 一般向けの訓練は、手帳がなくても申込できる場合があります。障害者向けの訓練は、手帳や診断書などを求められることがあります。詳しくはハローワークの窓口でご確認ください。

Q. ハロートレーニングの受講中に就労継続支援B型は使えますか?

A. 併用できるかどうかは、自治体や訓練の内容によって判断が分かれます。自己判断で決めず、お住まいの市区町村の窓口と事業所に事前に相談してください。

Q. ハロートレーニングの訓練期間はどのくらいですか?

A. 科目によって大きく異なります。数か月で終わるコースもあれば、より長い期間のコースもあります。ハローワークで最新の募集情報を確認してください。

Q. ハロートレーニングを受けたら必ず就職できますか?

A. 就職が約束されるものではありません。ただし、訓練で得たスキルや、修了前後の就職支援が活かせる場合があります。

琉仁福祉会にご相談ください

NPO法人琉仁福祉会は、沖縄県沖縄市と埼玉県で就労継続支援B型を運営しています。ハロートレーニングを使うべきか、福祉サービスから始めるべきか迷ったときも、ご相談ください。見学や体験利用も受け付けています。

国の制度全体は、厚生労働省の障害福祉サービスのページで確認できます。求人・訓練情報は、ハローワークの障害者窓口の活用法もご覧ください。

まとめ

ハロートレーニングは、就職に向けて職業スキルを学べる公的な制度です。障害のある方向けの訓練もあり、受講料は原則かからないとされています。

大切なのは、ご自身の体調と目標に合った順番を選ぶことです。精神保健福祉士や相談支援専門員と一緒に、無理のない一歩を考えていきましょう。

お住まいの地域で相談できる窓口

就労継続支援B型をはじめとする障害福祉サービスの相談先は、お住まいの市区町村にあります。遠方の事業所を探すより、まず地元の窓口に当たるのが近道です。

  • 市区町村の障がい福祉担当窓口 — 受給者証の申請、制度全般の相談
  • 相談支援事業所 — サービス等利用計画の作成、事業所探しの相談
  • 基幹相談支援センター — 地域の相談支援の中核となる機関
  • 都道府県の精神保健福祉センター — こころの健康に関する専門相談

「どこに聞けばいいか分からない」という場合は、お住まいの市区町村の代表番号に電話して「障害福祉サービスについて相談したい」とお伝えください。担当窓口につないでもらえます。

沖縄にお住まいの方へ

NPO法人琉仁福祉会では、沖縄県沖縄市で就労継続支援B型事業所を運営しています。見学やご相談をご希望の方は 琉仁福祉会の公式サイト をご覧ください。お問い合わせフォーム からもご連絡いただけます。